●2000年9月13日 〜足が動かない!出逢いの日〜 勤め先の社長の飼い犬(クロちゃん)が海近い林から、まだ目の開かない汚れた子猫をくわえてきました。 (当時、あたりはとても野良猫や捨て猫の多い所!結構自然もあって野良ちゃんには快適な居場所) 最初は普通の捨て猫だと思い、ノミにまみれた乳飲み子の「ちび」をある程度まで大きく元気になるまで育てようと思い取りあえず家へと連れ帰りました。 そんな私は 我が家のお風呂で、まだちっちゃな「ちび」の身体を洗いながら、とんでもない事に気付いたのです。 「にゃ〜にゃ〜」泣き嫌がる「ちび」全身全霊で抵抗!? でも・・「あれ?」そう何か変。猫特有の「猫キック」をしないんです。 「だらりと力の入らない足!」「ん?」つまんでみても反応が無い! 「あ、足が動かない!」もしかして「感覚がない??」下肢障害?? 一瞬、何が何だかわからなくなり私もパニックになってしまいました。 身体をタオルで拭きながら、目もあいていない「ちび」をみつめるだけでした。 どうしよう? どうしたらいい? アパートで4匹も飼っていた私は5匹目の飼い猫になるのか?いや、足が不自由なままでも飼えるのか・・と 初めてのことに様々な事を思い巡らせました。とにかく、「病院で診てもらおう!」もしかしたら、まだ子猫だから・・・と可能性を期待して・・・。 |
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●2000年9月14日 〜うちの子になる!運命の日〜 独りでは心細かった私は姉と共に動物病院へ急ぎました。動物病院に着き、ドアベルと共に扉を開け、 穏やかな雰囲気をもつ待ち合い室で「ちび」を手に待ちました。 「何もなければ・・」と祈る。名前を呼ばれ診察室に・・ 先生:「あら・・かわいい仔猫だねぇ〜。で、どうしました?」 私:「はい、この子の足動かないみたいです。診ていただけますか?」 先生:「あなたの猫?」 私:「いえ、拾ったので・・」 先生:「あーそう。まだ目も開いて無いねー。」足を触り、つまむ。・・ 「あーこりゃ、神経がだめだわ!安楽死だね。」 私:「はぁ?」「レントゲン、とってもらえませんか?」 先生:「とってもいっしょよ。お金がかかるだけよ!!」・・・だと・・・ 私:「とりあえずレントゲンを・・」ともう一度言いましたが取り合ってもらえませんでした。 も〜ほんとにほんとにむかつきました!! もし、安楽死をさなくてはいけない状況だとしても、精一杯の事をと思う私にとっては信じられない一言だった。 (お金もどう払ったかさえ憶えていない位に怒りました!) |
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その病院を後にして、 私と姉は「他に診てもらおうよ!!」と 別の動物病院に希望を託し、尋ねてみました。 前の病院と同じように「ちび」の状況を説明したところ、その先生は優しくこう言って下さいました。 先生:「そうですかぁ〜でも、取りあえず急いでレントゲンをとってみましょう。脊髄の損傷でなければガンバってみる価値もあります。 しかし、最悪の場合は下半身麻痺として一生を送る猫になるかもしれませんよ。車椅子での方法とかもありますが・・ そうなってもこの子を飼う覚悟がありますか?」 と・・きっと先生は生半可な気持ちでは・・という事と現実に直面するための覚悟を前もって私の心に準備して下さったんでしょうね! 私:「・・」今思うとこの先生の言葉で・・「ちび」がどんな状況であれ飼う覚悟ができたのは、この時かもしれません。 先生:レントゲンをとり写真を診ながら「あ〜良かったね!脊髄は無事みたいだよ。極端に下半身の生育不全です! (親猫が育児放棄をしたか何かで骨が育っていないとの事。)でも今は動物用の栄養剤(サプリメント)のいいのが出てるから、 完治は望めないかもしれないけど神経系と筋肉系、足の腱にいいものを飲ませれば少しは歩けるようになるかもしれませんよ。でも大きな期待はできないけど・・・」 私:「がんばってみようかな!」気付くとそう言ってました。 先生:「そうですか。なにかあったらどうぞ相談に来て下さいね!」ほんとに嬉しいお言葉でした。 不思議ですね。出会いはほんと一瞬だったけど、わたしにとっては大きな大きな出会いになりました 先生、ありがとう!私この子をしあわせにするからね! |
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